おはようございます。

からだプランニングの中川です。

以前も一度取り上げましたが骨盤のズレについて解説したいと思います。

とても間違った認識で広まっており、間違った治療法も多くありますので

今日はがっつり解説したいと思います!

当店に来られるお客様にもよく

「骨盤がずれているといわれました!」

と言われる方が来られます。

ここで声を大にして言いたいのは骨盤が本当にずれると「ロッキング」と

言って痛すぎて動けない状態になってしまいます。

これは例えばすごい勢いで尻もちをついて片側だけ打つ、さらにかなり的確な

角度で打たなければなりにくいです。

私は外来整形時代1日20人以上の患者さんを見てそれを7年間続けてきましたが

ロッキング症状の患者さんは2人だけでした!

2人とも女性の方でしたが痛すぎて立ち上がれない、どうにか立って歩いても

かなり姿勢を傾けて歩いてまっすぐには歩けないような症状でした。

ちゃんと解剖学・関節運動学を勉強している人ほど、骨盤がずれるとは言いません!

もともと、骨盤には仙腸関節と言って動く関節があります。

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骨盤と仙骨で形成される関節ですね!

骨盤側が後ろに傾けば、仙骨は前に傾きます!

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反対もあり、これが正しい動き方なんですね!

ただお尻、骨盤、腰骨の筋肉が硬くなってしまうと仙腸関節が動きにくく

なってしまいます。

逆に腹筋や骨盤の筋肉が弱くなってしまうと動きすぎてしまいます。

たとえば左側が動かない、右側が動きすぎているという状態を想像してみてください。

骨盤がずれているようには見えますね!

大事なのは骨盤がずれていることではなくてどこの筋肉が硬くなって、

弱くなっているかを確認して治療することです。

骨盤矯正もよくありますが注意が必要です!

動きすぎている場合に行うのは論外ですが固まっている場合には効果が出そうにも

思えます。

ただ、女性に多いですが元々、関節が柔らかい方の場合、

別の関節がやわらかすぎて仙腸関節を固めなければならないケースが多いです。

腰骨とか股関節が柔らかい、不安定な方が多いですね。

そのような方の場合、頑張って固めている仙腸関節を無理矢理に動かしてしまう

と不安定になりすぎてしまい痛みが強くなる場合やたってもフラフラして

またすぐに固めてしまいます。

治療としては

①固まった仙腸関節は動くようにする
②動きすぎている関節を固定する筋肉を鍛える

ことが最優先になります!

「骨盤がずれているから治しますね!!」

には注意してくださいね♪

正しい知識があれば治療院選びも失敗が減ると思います!!

松江で関節痛、スポーツ障害、トレーニングでお困りの方
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代表  理学療法士  中川 知康